■ちょうど、雑誌の原稿を執筆している最中、付けっぱなしのニュース速報が入った。福田官房長官の後任に、細田官房副長官が内定、と。ええっ!と驚愕した。先日まで、したり顔で「嘘はいってない」などといっていた当人が、ついに辞任したのだ。しかも、午前の定例記者会見の最後、唐突に辞任を表明し、そのまま部屋を出てしまったという。

■最初は、閣僚の3人だった。攻めたてる野党第一党の菅民主党代表は、「未納三兄弟」と攻撃し、衆院補選を戦った。しかし、その補選で自民党は全勝。といっても、投票率はあまりにも低かった。その間にも続々と国民年金未納の国会議員は増え続け、自民党、民主党、政党問わず続出した。しかし、全閣僚の国民年金の支払状況などが発表されたのは、委員会で法案が通過した後。民主党は退席し、与党の単独採決で衆院に送られることになった。その後、時間差で次々に出されたのが、閣僚の未納報告。そして、攻撃していた菅直人・民主党代表の未納だった。

■その後も、出るわ出るわ。次から次へと、ある人はホームページで、ある人は集会で、と未納を公表。自民党だけでなく、民主党も菅代表に続いて鳩山前代表、羽田最高顧問など、未納の時期があったと発表。

■私は不甲斐なかった。まず、菅代表が、未納が分かった時点で言い訳をするのではなく、後先を考えずにでも辞意を表明すべきでなかったか。そうすることで、福田官房長官を始め、未納閣僚を道連れにして、法案を潰すことができたはずだ。なのに、彼が取った行動は真逆だった。この場で自分を取り繕うことは、結局民主党にとってマイナスにしかならない。反・自公勢力として民主党応援団を自負していたが、これではどうしようもない。しかも昨日、民主党は与党と結託してしまった。この法律を通すことは、決してプラスにならない。政治家でさえも、己の状態が分からない制度をそのままにして、ただ一般国民から搾り取って補填するのがこの法案だ。来週の採決、民主党はその合意を反故にしてでも反対して欲しい。そして、菅代表はいまからでも遅くはないので辞任すべきだ。これ以上、代表の座にしがみついているように見えるのでは、ますます民主党はジリ貧になるだけだ。ひいては自公連立が続くことになり、国民が不幸になっていくだけなのだ。

■なかなかまとまらないが、原稿も書かなくてはならないので、いまはここまで。あとでじっくりこの問題について書くとしよう。

 

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